占い処十一時屋🕚🌙出雲の占い師

島根県内で活動中の占い師 島谷実郷(しまやみさと)のブログです

天体とハウス⑭ ~第1ハウスをさらに詳しく読み解く~

 

f:id:atakagi0101:20191101002623p:plain

天体のないハウスの読み方

ハウスに注目してホロスコープを読み解くと、天体がいくつも集中しているハウスもあれば、天体がひとつも入っていないハウスもあることに気がつきます。

しかし、天体が入っていないハウス=重要度が低いというわけではありません。

天体が入っていないハウスを読み解く際は、そのハウスのカスプルーラー(統治星)に注目します。

カスプルーラーとは簡単に言うと、各ハウスの支配星のようなものです。統治星とも呼ばれます。

ただし、カスプルーラーは星座ごとの支配星のように固定されているわけではありません。

ハウスのカスプ(境界)が入っている星座の支配星=ハウスのカスプルーラーとなるため、それぞれのハウスがどの星座に属しているかにより、カスプルーラーも変わるのです。

そのため、ハウスのカスプルーラーを割り出すには、まずはハウスのカスプがどの星座に入っているかを確認する必要があります。

たとえば、第1ハウスがおひつじ座に入っている場合は、おひつじ座の支配星である火星がそのまま第1ハウスのカスプルーラーということになります。

なお、12星座ごとの支配星は以下の通りです。 

たとえば、第1ハウスに星がなかったとしても、支配星がどのハウスに属しているかを見ることで、その人がアイデンティティを確立する方法や、自己実現の手段がわかります。

このような占い方をディスポジターと呼びます。

ディスポジターは古典占星術(トランスサタニアンが発見される以前の占術)で用いられる技法なので、トランスサタニアンは解釈に含めないという考え方もあります。

ただし、7天体だけでは解釈がむずかしい、しっくり来ないという場合は、補助的にトランスサタニアンの位置を読み解いてみるのもいいかもしれません。

さらに、カスプルーラーと他の天体とのアスペクトを踏まえれば、さらに詳しくハウスを読み解くこともできますが、今回はひとまずカスプルーラーが第◯ハウスに入った場合の解釈に注目してみましょう。

まずは 自分が生まれた日のホロスコープ(出生図)を作ってみましょう

第1ハウス→第1ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第1ハウスに入っている人は、基本的に自分のやりたいことや興味関心を惹かれることを最優先に行動する傾向が見られます。

揺るぎない意思や意見を持ち、他人の意向に合わせたり、何となく雰囲気に流されたりすることは少なめです。

かといって、周囲の目が全く気にならないというわけではありません。

身なりに気を遣い、他人から見たときに魅力的に映るよう細心の注意を払います。 

第1ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第2ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第2ハウスに入っている人は、能力や財産など、自分が所有するものがアイデンティティに直結する傾向が見られます。

経済的な安定や物質的な豊かさを優先し、どれだけ収入を得られたかが、すなわちその人の社会的な価値や評価になると考えているようです。

また、芸術活動や創作活動など自分の感性を存分に発揮する行為を通じて自己実現を果たします。

何事においても地道かつストイックに修練を重ね、自己の成長へとつなげられる人です。 

第2ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第3ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第3ハウスに入っている人は、さまざまな人間関係の中を渡り歩いたり、コミュニティに所属したり、コミュニケーションをとったりすることで、生きている実感を得られるでしょう。

好奇心が旺盛で、常に新しい刺激や発見を求める傾向があります。

同じ環境や同じ人間関係の中に閉じ込められていると本来の実力できないばかりか、生きがいを見出せず憂鬱な気分になってしまうようです。

第3ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第4ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第4ハウスに入っている人は、家庭や家族など自分にとっての居場所を築き上げ、守ることを生きがいとする傾向があるようです。

自身と共通点の多い家族や似た価値観を持つ親族をロールモデルに据えたり、目標とすることで人生の指針を見出すでしょう。

故郷から遠く離れた場所か海外で夢を追うより、慣れ親しんだ地元にとどまるほうが安定感のある人生を送ることができます。

第4ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第5ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第5ハウスに入っている人は、年齢に関係なく遊び心にあふれた人です。

自分にとっての楽しいこと、わくわくすることを常に追い求め、娯楽や芸術、趣味、恋愛を生きがいとします。

ただし、趣味を通して得た知識や技術が仕事に直結したり、思いきり趣味や恋愛を楽しむことが仕事へ向かうモチベーションを生んだりすることが多いため、いちがいに遊び人とはいえません。

むしろ、あえて娯楽を制限せず、徹底的に楽しむことで成功を掴むケースも多いようです。

第5ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第6ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第6ハウスに入っている人は、与えられた役目や仕事を的確にこなし、実用的な技術や能力を身につけることで自己実現をはかる傾向が見られます。

所属する組織のルールや規範を重んじ、あらゆる環境や業務に適応する器用さを備えた人です。

節度と品格を備えているため、上司や取引先など仕事を通じて関わる人々にも高く評価されます。

第6ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第7ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第7ハウスに入っている人は、職場や学校など大勢の人が集まるコミュニティよりも、パートナーなど一対一の人間関係において、いきいきと自分らしく振る舞える人です。

自分の姿や置かれている状況を客観視するのが得意で、誰からも好感を持たれるよう立ち回れる器用さも持ち合わせています。

ただし、優先するべきはあくまでも自分の配偶者やパートナーです。

そのため、二人だけの世界で完結してしまい、第三者の干渉をよしとしない傾向も見られるようです。 

第7ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第8ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第8ハウスに入っている人は、人間の心理や社会など、物事の裏側を探究することで自己実現をはかる傾向が見られます。

オカルトやスピリチュアルなど神秘的な分野にもしばしば関心を示し、自らのルーツや先祖を辿るうちに今生で果たすべき使命や運命を見出し、それを自らのアイデンティティとするケースも多いようです。

深い知性やカリスマ性を備えている一方で、他者に対して支配的に振る舞ってしまうこともあります。

第8ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第9ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第9ハウスに入っている人は、海外の文化や言語、宗教、哲学、宇宙など、自らの生活圏から遠く離れた「何か」に夢を託し、それらを追い求めることで自己実現をはかろうとします。

慣れ親しんだ土地に留まるより、さまざまな場所を行き来して見聞を広めながら、生きがいやアイデンティティを追い求める傾向があるようです。

向上心と向学心が旺盛で、一生を通して学び続けようとする人です。

第9ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第10ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第10ハウスに入っている人は、社会から期待される役割や与えられた使命を果たすことに生きがいやアイデンティティを見出す人です。

プライベートよりもビジネス、自己の欲求より社会的な責任や立場を優先するため、しばしばフラストレーションやストレスを溜め込む傾向が見られます。

ただし、内面はあくまでも野心家で、自己犠牲に徹するようなことはありません。

着実に実績を上げ、社会的に高い地位までのぼりつめていくことでしょう。

第10ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第11ハウス

第1ハウスのカスプルーラーが第11ハウスに入っている人は、気の置けない友人に囲まれているときこそいきいきと振る舞えたり、生きている実感を見出せたりする人です。

友人関係を通して重要な学びを得る機会も多く、友人の選び方が人生の方針を決定づけるといっても過言ではないでしょう。

また、社会通念や常識に疎く、ルールや規範に縛られることを嫌います。

型破りでもオリジナルな生き様を追求することが、この人の生きがいやアイデンティティにつながるでしょう。

第11ハウスの基本的な読み方はこちら

第1ハウス→第12ハウス

 第1ハウスのカスプルーラーが第12ハウスに入っている人は、潜在意識や精神世界など、人間の内面に強く関心を惹かれる傾向が見られます。

大勢の人が集まる組織やコミュニティに身を置くよりも、ひとりで静かに思索に耽ることができるような環境でこそ、精神的な安定や安心を得ることができます。

控えめで内省的な人柄が多いものの、年齢や経験を重ねるごとに潜在的な能力や強靭な精神力を発揮し、成功を掴むでしょう。

第12ハウスの基本的な読み方はこちら

その他のハウスの読み方

◼︎第2ハウス

第2ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第3ハウス

第3ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第4ハウス

第4ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第5ハウス

第5ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第6ハウス

第6ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第7ハウス

第7ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第8ハウス

第8ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第9ハウス

第9ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第10ハウス

第10ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第11ハウス

第11ハウスをさらに詳しく読み解く

◼︎第12ハウス

第12ハウスをさらに詳しく読み解く

さらに詳しく

ハウスの意味について詳しく知りたい方にはこちらの書籍もおすすめです。

電子書籍版も刊行されています。

そのほかのおすすめ書籍について詳しくはこちら

※ハウスがもつ意味や性質はここに記した内容が全てではありません。

占者や占術により解釈は異なります。

より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。

占い師紹介

f:id:atakagi0101:20220227204110j:plain島谷実郷(しまや みさと)

占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。

f:id:atakagi0101:20220228042710j:plain f:id:atakagi0101:20220228043019j:plain f:id:atakagi0101:20220228043050j:plain

↩️占いコラムへ戻る