天体とアスペクト㊷ ~土星と冥王星~

 

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星座と天体では、出生図における10天体を『自分』という会社で働く社員(と、会社に関係する人々)にたとえて解説しました。

その中でも、トランスサタニアン(天王星海王星冥王星の位置づけは少し特殊で、個人天体のような社員でもなければ、社会天体のような明確な支援者でもなく、会社の外部から影響を及ぼすポジションにたとえることができます。

破壊や再生、権力など不可抗力的な力を司る冥王星は、たとえるなら『自分』という会社にとっての筆頭株主のような星です。

一方、試練や制限を司る土星は、『自分』という会社を発展させるための道筋を示してくれるコンサルタントのような役割を担っています。

実際は株主とコンサルタントが直接関わる機会は滅多にないのかもしれませんが、土星冥王星アスペクトを形成している状態は、たとえるなら筆頭株主冥王星)とコンサルタント土星)がお互いに興味を抱き、事業を成長させるためにはどうしたらいいのか、意見を交換しているようなイメージです。

土星冥王星が吉角を成している場合、コンサルタント土星)は筆頭株主冥王星)から刺激を受け、よりストイックに自身のビジネスを追求するようになるでしょう。

逆に、凶角を成している場合、筆頭株主冥王星)の影響が強く出過ぎて、なりふり構わず仕事に没頭するうち、トラブルに巻き込まれることも多くなってしまいます。

土星冥王星アスペクトを見ることで、その人の夢や理想に対する執着心や根気強さ、バイタリティなどを読み取ることができます。

 

 

 

土星冥王星が吉角(ソフトアスペクト・イージーアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117200801p:plain 0°(コンジャンクション・合)

コンジャンクションとは簡単にいえば、2つの星がほぼ一体化しているような状態です。

制限や抑圧をあらわす土星とと、不可抗力的な力を司る冥王星が結びついていることから、このアスペクトをもつ人は目標や野心を遂げるためなら、限界まで自分を追い込むことができる人です。

どれだけ壮大な目標であろうと、長い時間をかけてゆっくりと準備を整え、綿密な計画を立て、最終的には目的を果たしてしまいます。

場合によっては組織や社会が一変してしまうほどの改革をもたらすこともあるでしょう。

本人が望むと望まざるとに関わらず、試練や逆境に直面しやすく、そのたびに自分の限界に挑戦しようとする傾向があります。

実際に成し遂げるだけの執念や忍耐力も備わっており、徹底して自分自身を追い込み、鍛え上げるよう運命づけられた人です。

 

f:id:atakagi0101:20190117201131p:plain 120°(トライン)

アスペクトの種類でも解説したように、 トラインは同じエレメントの間で形成されるアスペクトです。

性格や価値観が似たもの同士、と考えるとわかりやすいでしょう。

土星冥王星が調和しながらお互いを補い合っている状態なので、コンジャンクションほど極端な影響は出にくいです。

このアスペクトをもつ人は、不屈の意志力と持久力をもって、確実に目標を達成する人です。

その場の勢いや衝動で行動を起こすのではなく、事前に綿密な計画を立て、じっくりと腰を据えて目標に取り組んでいきます。

そのため、時間はかかるものの、着実に成功を手繰り寄せ、最終的には望んだ通りのものを手に入れてしまうでしょう。

痛みに鈍感な部分があり、それ故に自分を限界まで追い込めるものの、一方で他人の痛みにも共感できず、人間関係に支障をきたしてしまうこともあります。

 

f:id:atakagi0101:20190117201227p:plain 60°(セクスタイル

セクスタイルは火と風、水と地というように、お互いを補い合うエレメント同士で形成されるアスペクトです。

コンジャンクションやトラインほど親和性は高くありませんが、そのぶんストレートな影響は出にくいでしょう。

このアスペクトをもつ人もトラインと同様、時間がかかっても地道な努力を重ねて目標を達成する能力を備えています。

客観的な視点から物事を判断し、自分本位ではなく周囲の利益も考慮しながら行動できる人です。

トラインほど他人の痛みや感情の機微に鈍感ということもなく、円満な人間関係を築けるでしょう。

ただし、基本的には「自分は自分、他人は他人」という考え方が確立しているため、肉親などを含むごく一部の相手以外には、あくまで表面的な付き合いにとどめようとする傾向が見られます。

 

 

土星冥王星が凶角(ハードアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117201417p:plain 180°(オポジション・衝)

オポジションセクスタイルと同じく火と風、地と水のように親和性の高いエレメント同士で形成されるアスペクトです。

ただし、セクスタイルが少し距離を置いて隣り合っているのに対し、オポジションは真正面から向かい合っているため、緊張感のある関係になります。

たとえるなら、筆頭株主冥王星)が常にコンサルタント土星)の動向を見張っているような状態です。

もともと真面目でストイックな傾向があるコンサルタント土星)が、プレッシャーを受けることでますます自分を追い込んでしまいます。

そのため、このアスペクトをもつ人は、本人が望むと望まざるとに関わらず、自分の限界に挑戦するよう運命づけられています。

過酷な状況に一人で追い込まれ、孤独に耐えながら逆境を乗り越えなければいけません。

ハードな状況に直面しやすいことから、忍耐力も持久力も人並み以上に備わっており、野心を遂げるためなら手段を選ばないでしょう。

一方で、そのような性質が災いしてトラブルに巻き込まれたり、自滅を招いたりすることもあります。

 

f:id:atakagi0101:20190117201648p:plain 90°(スクエア)

スクエアは火と地、風と水など反発しあうエレメント同士で形成されるアスペクトです。

根本的な価値感や性格が異なるため、なかなかお互いの思惑がかみ合わず、ときに相手の行動や言動に横やりを入れてしまうこともあります。

コンジャンクションオポジションのように常に干渉しあっているわけではなく、近付いたり離れたりを繰り返す不安定な関係と考えるとわかりやすいかもしれません。

このアスペクトをもつ人もオポジションと同じく、ストイックに自分の目標を追いかける意志の強さを秘めています。

一方で、既に社会的に成功している人や、自分が置かれている境遇に対して不満を抱くことも多いです。

どれだけ努力を重ねて実力を身につけても、劣等感や悲観的な考え方にとらわれやすい傾向があり、なかなか現状に満足することができません。

結果としてますます自分を厳しく追い込むようになるのですが、ストイックすぎる姿勢が原因で過剰なストレスを溜め込んだ結果、認知の歪みが生まれてしまうというケースも見られます。

 

 

アスペクトのもつ意味は、ここに記した内容が全てではありません。

星の入っている星座やハウスにより解釈は異なります。

より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。