天体とアスペクト㉚ ~金星と冥王星~

 

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星座と天体では、出生図における10天体を自分』という会社で働く社員(と、会社に関係する人々)にたとえて解説しました。

その中でも、トランスサタニアン(天王星海王星冥王星の位置づけは少し特殊で、個人天体のような社員でもなければ、社会天体のような明確な支援者でもなく、会社の外部から影響を及ぼすポジションにたとえることができます。

破壊や再生、権力など不可抗力的な力を司る冥王星は、たとえるなら『自分』という会社にとっての筆頭株主のような星です。

一方、芸術性や社交性を司る金星は、『自分』という会社の魅力を、直感的にわかりやすい形で表現する宣伝部長のような役割を担っています。

実際の会社では、筆頭株主と営業が直接関わることは珍しいかもしれませんが、たとえるなら筆頭株主が全幅の信頼を置いているエリート宣伝部長をイメージするとわかりやすいかもしれません。

金星と冥王星が吉角を成している場合、宣伝部長(金星)は筆頭株主冥王星)に目をかけられているだけあって、尋常ならざるカリスマ性と表現力を発揮するでしょう。

逆に、凶角を成している場合、宣伝部長(金星)は自身の仕事を追求しすぎて、採算を度外視した予算をプロモーションにつぎ込んでしまうかもしれません。

金星と冥王星アスペクトを見ることで、その人のカリスマ性や芸術的な才能、経済感覚などを読み取ることができます。

 

 

 

金星と冥王星が吉角(ソフトアスペクト・イージーアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117200801p:plain 0°(コンジャンクション・合)

コンジャンクションとは簡単にいえば、2つの星がほぼ一体化しているような状態です。

芸術性や社交性をあらわす金星と、絶対的な権力や不可抗力的な力を司る冥王星が結びついていることから、このアスペクトをもつ人は強烈なカリスマ性と、恋愛に対する情熱を備えた人です。

本人に自覚がなくとも、相当に深い愛情の持ち主で、恋愛がきっかけで生活が一変することもあるかもしれません。

一方で、裏切られた際の反動も大きく、注いだ愛情が大きければ大きいほど、憎悪も激しく根深いものになるでしょう。

人を惹きつける魅力と芸術的な才覚を同時に持ち合わせていることから、俳優などの表現者として大成する可能性が高いです。

営業や接客業など、人と接する仕事にも適性があります。

交友関係にしろ身の回りに置くものにしろ、常に価値あるもの、良質なものを好むため、上流階級の人々とのつながりができたり、経済的に恵まれた生活を送ったりする人も多いでしょう。

 

f:id:atakagi0101:20190117201131p:plain 120°(トライン)

アスペクトの種類でも解説したように、 トラインは同じエレメントの間で形成されるアスペクトです。

性格や価値観が似たもの同士、と考えるとわかりやすいでしょう。

金星と冥王星が調和しながらお互いを補い合っている状態なので、コンジャンクションほど極端な影響は出にくいです。

このアスペクトをもつ人も、やはり人を惹きつける魅力を備えています。

誘われることも多いものの、本人は誠実で高潔な恋愛観の持ち主で、遊びの恋に走ることはないでしょう。

ドラマチックな恋愛に身を投じることも多く、相手のために財産を投げうったり、人間関係の一切を断ち切ったりなど、極端な行動に出ることも多いです。

しかし、後戻りできないほどの窮地に追い込まれることは少なく、大抵の場合は後から修復できます。

美術や芸術に対する関心も高く、絵画や音楽、服飾、舞台芸術など鋭敏な美的感覚を求められる分野で才能を発揮する可能性があります。

 

f:id:atakagi0101:20190117201227p:plain 60°(セクスタイル

セクスタイルは火と風、水と地というように、お互いを補い合うエレメント同士で形成されるアスペクトです。

コンジャンクションやトラインほど親和性は高くありませんが、そのぶんストレートな影響は出にくいでしょう。

このアスペクトをもつ人も、やはり恋愛に対する関心は高いものの、 コンジャンクションやトラインほど極端に恋愛にのめり込むことは少ないです。

好きになった相手のことばかりではなく、家族や友人など、周りの人や将来のことも含めて考えることができる、バランスのとれた恋愛観を持っています。

このアスペクトの持ち主は、自分の情熱や衝動にブレーキをかけるよりも、むしろ好きなものにはとことんのめり込んだほうが、良い結果に落ち着くかもしれません。

恋愛にしろ、仕事や趣味にしろ、情熱を注ぐほど支援者が集まり、成功に近付くでしょう。

 

 

金星と冥王星が凶角(ハードアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117201417p:plain 180°(オポジション・衝)

オポジションセクスタイルと同じく火と風、地と水のように親和性の高いエレメント同士で形成されるアスペクトです。

ただし、セクスタイルが少し距離を置いて隣り合っているのに対し、オポジションは真正面から向かい合っているため、緊張感のある関係になります。

たとえるなら、筆頭株主冥王星)が宣伝(金星)の一挙手一投足を常に見張っているような状態です。

このアスペクトをもつ人は、人を惹きつける力が強く出すぎて、トラブルに巻き込まれることがあります。

不倫や浮気など、背徳的な関係に陥りやすく、報われない恋に身を置くこともあるでしょう。

しかし、本人に遊びのつもりはまるでなく、常に全力投球の恋愛です。

持てる愛情の全てを相手に捧げ、相手にも同等以上の愛情をもとめます。

ときに愛情が暴走し、相手を過度に束縛したり、ストーカーのような行為に走ったりして、関係を破綻させてしまうこともあるようです。

また、愛情を注ぐ対象は恋人だけとは限らず、自分の子どもやペット、趣味に入れ込むということもあります。

対象が何であれ、惜しみなく情熱を注ぎこむという点は変わりません。

 

f:id:atakagi0101:20190117201648p:plain 90°(スクエア)

スクエアは火と地、風と水など反発しあうエレメント同士で形成されるアスペクトです。

根本的な価値感や性格が異なるため、なかなかお互いの思惑がかみ合わず、ときに相手の行動や言動に横やりを入れてしまうこともあります。

コンジャンクションオポジションのように、常に干渉しあっているわけではなく、近付いたり離れたりを繰り返す不安定な関係と考えるとわかりやすいかもしれません。

このアスペクトをもつ人は、極限まで自分を追い込む傾向が見られます。

欲しいものを手に入れるためには手段を選ばず、攻撃的なまでに激しい感情と愛情の持ち主です。

愛情を傾けたものには際限なくお金や労力をつぎ込みますが、やりすぎて人間関係や財産を失ってしまうこともあるようです。

ただし、このアスペクトをもつ人が全員、恋愛に積極的とは限りません。

傷ついた経験から恋愛を避けようとしたり、人間不信に陥ったりするケースもあります。

 

 

アスペクトのもつ意味は、ここに記した内容が全てではありません。

星の入っている星座やハウスにより解釈は異なります。

より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。