天体とアスペクト⑱ ~月と冥王星~

 

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星座と天体では、出生図における10天体を自分』という会社で働く社員(と、会社に関係する人々)にたとえて解説しました。

その中でも、トランスサタニアン(天王星海王星冥王星の位置づけは少し特殊で、個人天体のような社員でもなければ、社会天体のような明確な支援者でもないけれど、外部から会社に影響を及ぼすポジションにたとえることができます。

破壊や再生、権力など不可抗力的な力を司る冥王星は、たとえるならいうなれば『自分』という会社にとっての筆頭株主のような星です。

一方、月は潜在的な欲求や感情など原始的な部分を司る、年若い令嬢のような星といえるでしょう。

月と冥王星アスペクトを形成している場合、令嬢(月)は良くも悪くも筆頭株主冥王星)の観念や価値観に影響を受けやすい状態といえます。

たとえば、月と天王星が吉角を成している場合、令嬢(月)は筆頭株主冥王星)に影響されて、極端な生き方や考え方に傾きやすくなるでしょう。

逆に、凶角を成している場合、極端な性質が災いし、自ら危険やスリルを求めたり、すすんで危ない橋を渡ろうとしたりするかもしれません。

月と冥王星アスペクトを見ることで、その人の精神的なタフネスやバイタリティの豊かさなどを読み取ることができます。

 

 

 

月と冥王星が吉角(ソフトアスペクト・イージーアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117200801p:plain 0°(コンジャンクション・合)

コンジャンクションとは簡単にいえば、2つの星がほぼ一体化しているような状態です。

感情をあわらす月と、破壊や再生を司る冥王星が結びついていることから、このアスペクトをもつ人は「ほどほど」という感覚を見失いがちで、感情にしろ人間関係にしろ、極端から極端へと揺れ動く傾向があります。

逆に、極端といえるほどの刺激や環境の変化がないと意欲が失われたり、抑うつ傾向に陥ったりするケースが多いようです。

むしろ、本来の感情の動きを保つために、自らすすんで極端な状況を求めているといえるかもしれません。

ただし、ひとたび極限状態に追い込まれれば、とてつもないバイタリティで危機的状況を乗り越えます。

このアスペクトをもつ人に限っては、平穏で安定した日常を求めるよりも、定期的に感情を爆発させるような出来事や、限界に挑むような経験をしたほうが、かえって充実した人生を送ることができそうです。

 

f:id:atakagi0101:20190117201131p:plain 120°(トライン)

アスペクトの種類でも解説したように、 トラインは同じエレメントの間で形成されるアスペクトです。

性格や価値観が似たもの同士、と考えるとわかりやすいでしょう。

月と冥王星が調和しながらお互いを補い合っている状態なので、コンジャンクションほど冥王星の影響が極端に出ることはないでしょう。

このアスペクトをもつ人は、精神的な耐久力や回復力に優れ、心理的な瑕疵やトラウマを負ったとしても、自己修復してしまいます。

どのような状況下でも揺るがない安定した精神をもち、非常に打たれ強くもあるため、どのような困難や障害があってもそれを乗り越え、目標を達成してしまうでしょう。

また、本人も極限に挑戦することを好みます。

人生において全身全霊を注いで熱中できるような何かが見つかれば、大成する可能性が高いでしょう。

 

f:id:atakagi0101:20190117201227p:plain 60°(セクスタイル

セクスタイルは火と風、水と地というように、お互いを補い合うエレメント同士で形成されるアスペクトです。

 コンジャンクションやトラインほど親和性は高くありませんが、そのぶんストレートな影響が出にくく、冥王星の極端で苛烈な性質はいくらか緩和されます。

このアスペクトをもつ人は、トラインと同じように、精神的な耐久力と回復力に優れ、極限状態におかれても持ち前のバイタリティで切り抜けてしまいます。

ただし、自ら極限を追い求めるようなことはなく、必要に迫られた場合のみ、底力を発揮するでしょう。

環境に合わせて自身を対応させる柔軟性も備えているので、どのような分野の仕事についても成果を上げます。

人の下につくよりも、人の上に立つことで真価を発揮するタイプの人です。

 

f:id:atakagi0101:20190117201318p:plain 30°(セミセクスタイル

セミセクスタイルは隣り合った星座で形成されるアスペクトで、火と水、地と風など反発するエレメント同士で形成される場合もあります。

影響力はセクスタイルよりもさらに控えめで、日常生活で恩恵を感じる場面はそれほど多くないかもしれません。

このアスペクトをもつ人は、冥王星のもつ精神的なタフネスを然るべき場面で発揮しながら、安定した生活や家庭を築くための力として活かせる人です。

人を惹きつけるカリスマ性に優れる一方で、人の本質を見抜く眼力を備えており、人脈を通じてチャンスを掴むケースも多いでしょう。

 

 

月と冥王星が凶角(ハードアスペクト

f:id:atakagi0101:20190117201417p:plain 180°(オポジション・衝)

オポジションセクスタイルと同じく火と風、地と水のように親和性の高いエレメント同士で形成されるアスペクトです。

ただし、セクスタイルが少し距離を置いて隣り合っているのに対し、オポジションは真正面から向かい合っているため、緊張感のある関係になります。

たとえるなら、筆頭株主冥王星)が令嬢(月)の一挙手一投足を見張り、次にどう動くべきかを逐一指示しているような状態です。

このアスペクトをもつ人は、感情の振れ幅が極端で、しばしば怒りや嫉妬などの感情を他人にぶつけることで発散しようとする傾向があります。

自尊心や虚栄心が強く、侮辱されたと感じると激情に任せて相手を糾弾してしまうでしょう。

他人を支配下に置きたいという欲求をもつ一方で、苛烈な性格ゆえに人間関係が破綻しやすく、肉親や血縁関係にある相手とすら関係が希薄になってしまうことがあります。

ただ、本人にとって自身の欲求や価値観は極めて「普通」であり、他人と比較して生きづらさを実感するといったケースは少ないようです。

 

f:id:atakagi0101:20190117201648p:plain 90°(スクエア)

スクエアは火と地、風と水など反発しあうエレメント同士で形成されるアスペクトです。

根本的な価値感や性格が異なるため、筆頭株主冥王星)は令嬢(月)を思うように操作できず、令嬢(月)も筆頭株主冥王星)の思惑のすべてを的確に理解することはできません。

このアスペクトをもつ人は、まるで二重人格の様に、穏やかな面と苛烈な面があらわれます。

情緒が安定しないことから、平穏な人間関係を築くのは難しく、仕事が長続きしなかったり、立ち上げた事業が破綻してしまったりなどの弊害もあるでしょう。

しかし、自分でも極端な感情をコントロールするのは難しく、たとえ周りから助言や批判を受けたとしても、容易に受け入れることはできません。 

ただし、感情に振り回されるばかりではなく、意図的にスイッチを切り替える術を身につけることができれば、過酷な状況や現実を受け止め、乗り越えるための大きな力となるでしょう。

 

 f:id:atakagi0101:20190117201719p:plain 150°(クィンカンクス

クィンカンクスはスクエアのように、全く親和性のない星座同士で形成されるアスペクトです。

そもそもお互いが視界に入っていないため、反発することもなければ、協調し合うこともありません。

このアスペクトをもつ人は、名誉や権力を追い求める生き方に抵抗を覚えやすく、あえて自身の能力の限界や極限に挑む機会から逃れようとする傾向があります。

天賦の才を秘めていながら、あえてそれを封じ込めることで、大衆の中の個に甘んじるかわりに、平穏で安定した人生を手に入れようとしているのかもしれません。

自身の能力を最大限に発揮しながら、それにふさわしい対価を得るような生き方を実現することが、この人にとって人生の課題となるでしょう。

 

 

アスペクトのもつ意味は、ここに記した内容が全てではありません。

星の入っている星座やハウスにより解釈は異なります。

より詳しく知りたいという方は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。