出生図における太陽と水星は、28°以上離れることはないため、凶角を形成することはありません。
太陽と水星が形成するアスペクトは0°(コンジャンクション)のみです。
星座と天体では太陽を『自分』という会社の方針を決める社長、水星を『自分』という会社を社外へ売り込む営業マンにたとえて解説しました。
社長が決定した意志を、どのようにプレゼン(表現)するかを決定づけるのが水星です。
太陽と水星は必ず同じサイン(星座)か隣り合ったサインに入っているため、社長と営業マンの意向が大きく乖離することはありません。
そのかわり、太陽と水星が近すぎると、太陽が放つ光の強さで水星の輝きがかき消されてしまいます。
かつてはこの状態をコンバスト(燃焼)と呼び、知性(水星)が自意識(太陽)に阻害されている状態と解釈されていました。
つまり、主観でものごとを判断しやすく、客観視できないという意味です。
しかし、現在では専門性に特化した知性や自己表現力の高さなど、プラスの側面が注目されています。
太陽と水星が吉角(ソフトアスペクト・イージーアスペクト)
0°(コンジャンクション・合)
太陽と水星のコンジャンクションは、たとえるなら社長(太陽)の意向を営業マン(水星)が的確に拾っている状態です。
自分の意思やアイデアを外の世界へそのまま表現しようとすると、アウトプットの過程でどうしても矛盾や齟齬が生じます。
あるいは、できるだけわかりやすく伝えたつもりでも、受け取る相手の個人的な経験や偏見によって認識が歪められ、本来伝えたかったことが正しく伝わらない場合もあるでしょう。
しかし、太陽と水星の息がぴったりと合っている状態なら、そうした歪みを最小限に抑えて、まるで自分が描いたイメージをそのまま相手へ手渡すようにして伝えられるのです。
ただし、あまりに社長(太陽)と営業マン(水星)の距離が近すぎると、社長が興味を示すもの以外は水星も関心を持たなくなってしまう、いうなれば公私混同が起きてしまうのです。
できるだけ多角的な視野をもつには、社長に代わって営業マンがアンテナを張って、あらゆる情報を拾ってこなければいけません。
太陽と水星が入ってるサインに注目すれば、自分が見逃しがちな分野や、興味を惹かれやすい分野がわかります。
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※アスペクトの意味や性質はここに記した内容が全てではありません。
ホロスコープの解釈は占術や占者により異なります。
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占い師紹介
島谷実郷(しまや みさと)
占星術師・タロット占い師。 探偵事務所調査員や納棺師、ライターなどの職業を経て2017年『占い処 十一時屋』を設立。 2020年5月島根県へ移住。 現在は松江市や出雲市を中心に対面鑑定を行うかたわら、チャットやSNSを利用したオンライン鑑定も受付中。