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手紙のはなし

駆け出しライターのブログです。

職業体験記―おくりびと編 6 外側から見たおくりびとという職業

飼っているインコがミートスパに両足を突っ込み大惨事になりました。おはようございます。

 

これまで思いつくままに、経験者という立場からおくりびとについて好き勝手に書き連ねてまいりましたが、今回は主観ではなく、客観的におくりびとという仕事がどのように見られているのかを自分なりに考えてみたいと思います。結局は体験談なんだけどね……。

 まず、初対面もしくは深い知り合いではない人に納棺師をしていますと言うと「必要な仕事だと思うけど自分ではできない」もしくは「身内がやろうとしていたら止める」という反応がほとんどでした。もちろん「へえそーなんだーすごいねー大変だねーがんばってねー」という具合で理解のある方もいるのですが、中には「人の死を商売にするなんてとんでもない」という考え方の方も、世代を問わず一定数はいる。喪家に呼ばれて行ったはずなのに、何だかものすごく不審がられているというか、歓迎されていないというか……悪いことしに来たような雰囲気になっちゃったり。

ご自宅までお手当てに行ったら、お隣かお向かいの家の人に「気持ち悪いからここに車を停めないでくれ」と言われたこともありました。その時はほんの五分も停めていなかったと思うんだけど……。

葬儀や法事を行うセレモニーホールの周りにも「葬祭所反対」と書かれたのぼりが立っているのを時々見かけます。個人的には自分の家の徒歩圏内に葬祭所があったらものすごく助かると思うのだけど。霊安室に預ければ毎日でもお参りに行けるし、逆に自宅に安置して何かあった時にはすぐ駆けつけてもらえるし。

でも、そう考えるのは私が慣れているからであって、知らない人のご遺体が近所にあるのは普通抵抗があるものなんだろうな……。近頃はコンパクトな作りになっているホールが多くて、湯灌室と霊安室がひとつづきになっているような構造も珍しくないのですが、こんなところで湯灌をするなんて何事だってクレームになったこともあった。霊安室って地下にあることが多いから、気分が悪くなって途中で退場しちゃう人も結構います。

ただ、そうなるのも仕方ないことではあるんだよな……。最近は家族葬が多くなって、広々とした湯灌室どころか広々とした式場だってそれほど必要なかったりもするし。

いずれにせよ葬儀や、ご遺体に関わる仕事というのは、はたから見たら何してるのかよくわからなくて、時にうさんくさくもあり、非日常な感じもする。納棺師として働き始めたら、友達と疎遠になったなんてこともひょっとしたらあるかも知れません。それこそおくりびとじゃないけど、付き合っていた人に「納棺師になるんなら結婚できない」とか言われたり。

なので、本格的に納棺師を目指す前に、知り合いという知り合いに許可を得ろとは言わないから、せめて家族だけでもちゃんと理解を得ておいたほうが、後々のトラブルになりづらいかと思われます。