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手紙のはなし

駆け出しライターのブログです。

職業体験記―おくりびと編 5 現場であったちょっとアレな話

おくりびとのはなし

最近プライムビデオで映画ばっかり見ててまずいです。何もする気が起きない。こんばんは。

さて、こちらの記事で納棺師が続かない(と思われる)理由に「心霊的なアレ」というのを挙げました。本当にこれが原因でやめる人はごくごく一部だと思うのですが……。少なくとも私が働いている間に、憑かれたとかついてきたというような物騒な話は聞きませんでした。ただしそれ以外のパターンならちょこちょこ……。

というわけで今回は怖……くない……?いや、ちょっと怖い……?話になりますので、苦手な方はご注意ください。しかし別に読んだからといって何が起こるわけでもないと思うのでその点はご安心ください。

 

※実話を元にしていますが、一応プライバシーに関わる内容だから身バレしない程度にぼかしてるよ!

 

ケースその1

海外に暮らしていた方や海外旅行中に亡くなった方も、帰国してから湯灌、納棺を行う場合があります。しかし海外から日本へご遺体を搬送する場合、棺に入った状態でなければ移動することができません。その方もやはり海外で亡くなり、お葬式を挙げる予定のホールに着いてから一旦お棺から出し、納棺式の当日まで霊安室でお休みになっていただきました。空のお棺は霊安室の隣の倉庫にしまわれていたのですが、何だか倉庫からガタガタ物音がする。時々バンッ!と苛立ったようにドアや壁を叩く音もする。納棺式が終わってから、物音はぴったりと止まりました。

 

ケースその2

私が働いていた会社は湯灌、納棺だけでなく故人様が生前使用していた布団や洋服などの私物の供養も請け負っていました。ある日、ほんの数日前に式を終えたばかりのご喪家から「すぐに来てほしい!」と連絡がありました。いざ駆けつけてみると、故人様のお布団と、飾ってある日本人形を引き取ってほしいとのこと。連絡を下さったのは故人様の娘さんだったのですが、お母様が亡くなった時に使っていたお布団を、自分で使い続けていたそうです。しかしその布団で寝た夜は決まってお母様が夢枕に立つ。立つというか座っている。自分の上に。暗くて顔はよく見えないけれど、何かぶつぶつ呟いている。でも声が聞き取りづらくて、何を言っているかわからない。何度か夢を見るうちに、お母さんの顔がだんだんと近づいてきて、喋る声も大きくなってきたそうです。しかもお母さんの夢を見た日は、棚の上の日本人形が必ずこちらを向いている。角度を変えてもやっぱり朝にはこっちを見てる。自分の布団で寝ればお母様の夢は見ないので、供養をお願いしたいとのこと。

で、引き取ってきたのですが、供養品はだいたい二、三件分まとめて神社なりお寺なりに送ります。じゃあその間どこに置いておくかというと、まあ事務所しかない。ちなみに三日ほど事務所にありましたが、別に体調が悪くなるでもなく、それらしい現象も起きませんでした。

 

うーん……私の知っている中でそこそこパンチの利いたエピソードはこれくらいで、あとは階段を足だけが下りてきたとか、宿泊予定の無い控室とか設営前の式場に誰かいるとか……若干脈絡がないというか、無差別攻撃っぽい。

 

結論:そういうエピソードは出入りの業者より式場スタッフのほうが多分豊富