荒鳥と私―荒鳥って言葉ちょっと前まで知りませんでした

今でこそこんなふうに嬉々として人の指をかじりまくっていますが、ちょっと前まで信じられないくらいのビビりでした。

 

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うちに来たばかりの時のビビりようはそれはもう凄まじかった。触るものみな傷つける的な。実際は傷つけるどころか怯えて逃げまどっていたのですが。

あまりの怯えように、本当はなるべく早く病院に連れて行って検診を受けさせるべきだったのですが、掴み出したりしたら心臓が止まって死んでしまいそうだったので、しばらくそのままでした。

ホームセンターにいた時点で生後十か月。おそらく人の手に慣れないまま大きくなってしまったか、ホームセンターにいる間に人との触れ合いがなかったのだと思います。だってお店から引き取る時、店員さんがカゴの中に手を入れたらパニックを起こしていた。ここでああ……これは先が思いやられるぞ……と悟る。

家に来てから一週間ほどはなるべく接触は避け、ひたすらエサと水の交換と、カゴの掃除だけしていました。……いや、うそ。一回だけあった。四日目くらいにうっかりカゴの外へ出てしまって、仕方なく強制的に戻したんです。その時はあっさり捕まってくれたので、お?これってちょっと人の手に慣れてくれたんじゃないの?と思ったのですがどえらい勘違いで、慣れるどころか一層人の手を怖がるようになってしまいました。

一週間も経つと運動不足も心配になってくるので、放鳥の時間をとるように……なったのですが、やっぱりカゴへは戻らない。人の手に慣れさせる意味合いで何度か捕まえてみようと思ったけれど、逃げ惑う姿がかわいそうで、結局カゴの入口におやつを置いて戻るのを待つ作戦に出ました。

いや、鳥を含め小動物は以前にも飼ったことがあるのですが、こんなに人に慣れてないコは初めてで……自業自得とはいえ嫌われる一方なのが悲しくて、何度か心が折れそうになったのですが、そんな状況が続くとだんだん焦る気もなくなって「なんかもう、そこにいるだけでいいや」という段階まで悟りが開けてきます。

まあ、そう思い始めてから、めっちゃなれなれしくなってくるんだけどね。