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職業体験記―おくりびと編 4 納棺師が続かない理由

自分も納棺師をやめたばかりの立場なので、このテーマで書くのは若干心苦しいのですが……言い訳をさせてもらうと仕事内容そのものが嫌になったのではなく、あくまで独立する為です。うん。

なので今回は出来るだけ私情を捨て、あくまで客観的な立場で、やっぱりちょっと主観も交えて、納棺師をやめたくなる理由を探っていきたいと思います。

 

1.体を壊して物理的に続けられない

納棺師が訴えがちな体の不調は、介護職の方と似通っているような気がします。膝を痛めたり、腰をいわしたり……。毎日重いものを持ち上げるという作業も、やはり介護職にはつきものですからね。どんなに体に気を使っていても毎日のように激務が続けばメンテナンスも追いつきません。結果、膝に水が溜まったりヘルニアを患ったり……。仕事を続けたくとも続けられない状況に追い込まれてしまいます。

 

2.人間関係に疲れた

これは必ずしも職場内の人間関係に留まりません。納棺や湯灌の依頼はご喪家から直接入ることは滅多になく、大抵は葬儀社を通じて外注という形で入ってきます。それでね……その、葬儀社がね……一概には言えないのですが、変わっている人が多い。特殊な業界ではあるので、それに見合った感性を備えている人のほうが長く残りやすいのかも知れません。(もちろん納棺師も例外ではありません)無論客商売なのでお客様には常識的な対応を……対応を……?……うん、まあ、とにかく、こちらが下請けだからこそ厳しい態度に出る人も居るのかもね。逆にものすごくフレンドリーだったり。フレンドリーが行き過ぎて女性だとセクハラにまで及ぶこともあるようです。これも絶対ではないけど。とにかく取引先との関係を築くのに苦労します。

 

3.心理、じゃない心霊的な理由

えー……っとね……これは私もこの仕事について初めて知ったのですが……。「おばけこわい」って理由で退職が認められてしまうことも、この業界ではあるようです。「先日担当した方がついてきてしまったので……」とか、一時期はよくあったそうな。今もあるのかなぁ……?私自身はそういう経験をした覚えは一度もありません。たまたま担当しただけの赤の他人についていくくらいなら家族と一緒に居てあげてください、と思うし。……人より物とか場所につくパターンのほうが多い気がする。

 

あとは就労環境の問題……一日何時間働くのかとか、何件依頼を受けるのか等によって厳しさも変わって来るので、共通した要因はこんなところでしょうか。