職業体験記―探偵編4 女性が探偵になることのデメリット

前回女性探偵のメリットについてお話ししましたが、今回は逆に、女性が探偵になるとつらいことについて、思い出せる限りつらつらと挙げて行きたいと思います。

 

1.トイレ問題

真っ先に思い浮かんだのはこれです。これね、主に張り込みの時……路上だったり建物の中だったり外だったり、立ち現場だったり車の中だったり色々なパターンがあるのですが、コンビニとかガソリンスタンドとか、そういう施設が必ずしも近くにあるとは限らない。周りに工場とだだっぴろーい原っぱしかない場所だったりする。万一もよおしてしまった時、そのへんで用を足すのは……正直、かなりきっつい。

それから悩ましいのが生理の時。これはもう避けられないのですが、夜通し張り込みしなければならないような現場に当たった時(非常によくある)数時間ごとにトイレに行けるかというと非常にあやしい。そのまま尾行に移っちゃったりするともう詰む。何より体調が最悪と思われます。それだけで徹夜の現場は厳しいです。

 

2.体力・持久力問題

長時間の張り込みや徹夜は場数を踏むうちに慣れてくるかも知れませんが、基礎的な体力はやはり男性には劣ります。出張などあらかじめ長期に渡ると分かっている現場ならまだしも、予定外の延長が重なって帰れなくなるパターンもあります。あまりにも長丁場になると、配慮のある会社ならタイミングを見計らって交代要員を送ってくれるかも知れませんが、現場が飛行機や新幹線の距離になってしまうとそれも難しい……。そういう状況すら楽しんでしまう人が、探偵には結構多いんだけどね。

 

3.防犯上の問題

そもそも探偵という仕事自体が限りなくブラックに近いグレーみたいなところがあるので、不測の事態に見舞われることももちろんあります。尾行がばれてターゲットに詰め寄られたり、写真を撮っているのを見られて警察に連れて行かれたり、張り込み中にガチの不審者に襲われたり……。こういった危険な事態に巻き込まれるリスクは男女関係なくあるのですが、女性の場合実力行使に出られた場合のダメージはより深刻になるかと思われます。危険は現場の中だけでなく外にもあります。たとえば逆恨みに遭うパターン。調査会社のせいで離婚が成立したとか裁判で負けたとか、本気で思う方が結構いるんです。そういう被害者(加害者?)が会社に殴り込んでくるなんて日常茶飯事。中には調査員に復讐しようなんて、いらんガッツのある人もいる。実際調査とは何の関係もない事務員の女性が後をつけられたこともありました。なので調査員の中には出来るだけ自分の職業を明かさない人、家族にも内緒にする人もいます。(被害が飛び火しないよう)

 

女性に限らず探偵のつらいところを挙げるとするなら、他にも休みがとりづらいとか、予定が潰れまくるとか、財布をよく落としたりスられたりするとか、めちゃめちゃキップ切られるとか色々あるのですが……それでも長く続く人の中には、そういったデメリットを踏まえても、探偵という仕事が楽しくて仕方がないという人もいました。